「わんど」と「たまり」
9:00 出勤。調査物資を車に積み込む。
9:10 出発。途中やや混雑。
11:00 現地に到着。作業開始。
13:30 作業終了。
14:00 宇治で昼食。
16:30 大学到着。
17:00 雑務。経理処理等。
18:00 今日のデータ整理(担当分)
20:00 帰途。喫茶店で、データ整理の残り。
22:00 帰宅。
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今日は、絶好の現地調査日和だった!!
学生6名と木津川(京都府城陽市)に現地調査に出かけた。
以前にも書いたが、
人工的に掘った入り江がある。
これを「わんど」と呼んでいる。人工的なものであるから、「人工わんど」である。
固有種のいた場所がこういうところであったところであることから、ためしに役所が掘ったのである。これをモニタしようというのである。
・投げ込みセンサで水質(電気伝導度,pH,溶存酸素など)
・井戸を設置して、水位計測・水温計測
・たまりやわんどに設置した水位・水温センサのデータ回収。
投げ込みセンサ投入調査中。
設置した、塩ビパイプの井戸。
水位・水温センサを、杭にくくらせ水没させている。
生物の専門家ではないので、せいぜい、その水環境(水質)と地形変化・水位変化がどのようなものになるのかを、一応継続的に見よう、ということである。
8月末の出水を含め、何度か大きな出水があった。わんどの入り口は細かい土砂が10-20cm程度たまった。一方、河川の本川の川底が下がり、普段の本川水位が下がっために、わんどと20-30cmくらいの水深でつながっていた入り口が、干上がってしまった。。。
かくして、入り江だった「わんど」は、固定的な「たまり」に変貌したのである。
今日みたところ、この長さ100m程度の大きなこの「たまり」には、バスの大群が未だに生息している。一体何を食べているのだろうか。藻類?(他の魚類はほとんど見当たらず。) 固有種どころか、外来種が占有しているのは皮肉なものだ。
一方、もう一つのサプライズは、その近くにある、自然な「たまり」の変化であった。2つあったたまりのうち、浅い方のたまりは予想通り干上がっていた。
もう一方のたまりは、地形が深かったために水深50cm程度、面積にして20平方m程度、水はある。
しかし、驚いたのは、ここに大量の魚類が生息していたことである。長さ10cm以上の魚も数匹いたし、2-3cmのものから仔魚・稚魚の大群まで、おまけにすっぽんの子供もいた。
ふつう、出水後にこうしたたまりに残された魚を狙って、サギなどの鳥類が食べてしまい、本当に小さな魚しか残らない。その後、それらが成長したのだろうか。伏流水による水交換もあり、水温は安定している。真夏でも30度を越えず、8月後半には25度前後まで低下している。藻類・水草もカバーしており、退避場所も用意されている。
こうしたたまりは、出水時は、砂州(普段の陸地)の上を流れてきた水のとおり道で、落ち込みによって掘り込まれる場所である。出水期が終わると、こうした生態系の空間(ハビタート)が成立するようだ。
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河川の河床低下(川底が下がること)によって、多くのたまりやわんどが失われてきた。今回の場所は一時的な減少かもしれないし、一方的にそのようになってゆくのかもしれない。断定はできないが、木津川が本川で河床低下が進んできたのは事実で、現在のこの場所も出水ごとに進行しているという見方がおそらく正しいだろう。現在、自然なたまりのある場所も、旧来は「わんど」となっていた場所のようである。 その原因は、下流の掘削の影響が上流に伝播してきたこと、上流からの土砂供給が減少したこと、の両方が考えられるが、前者の方が要素として強いだろう。(別の専門の研究者の見方ではそうである。私もそう思う。)
出水の度にその場所を変えながらも、旧来、たまりやわんどは維持されてきたのだろうが、現在は、河床低下などの原因によって、長い時間では一方向的にそうした場が失われてきている。その復活をどのようにすべきか、という課題の中で試験的にわんどの掘削が行われてきたのである。もう少し入口の部分を切り下げれば、ちょうどよいわんどになるのではないかと思っている。(最初は深すぎたと思ったが、結果オーライになると思う。) わんどの水温は、伏流水の影響で、夏は底の方ほど低い温度に保たれている。(胴長で入っても、足先が冷たいのだ。) 冬は、当然に温かい水を体感できるはずだ。
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今回は、今年の木津川の調査(6回目)の中では、一番調査しやすい気候であった。ツルヨシなども枯れ始め、出水時についた泥も雨で落とされて、ほこりも舞いにくくなってきた。こんな時期に調査をできるのはうれしいし、職業としてできることは幸せなのだと思う。(今日は気が向いたので画像をたくさん貼った。)
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